お父さんへの千羽鶴
絵本作品/展転社 (2007/07/20 出版)47p / 26cm / B5判

ともえちゃんのお父さんは特攻隊員でした―。千羽鶴に託された家族の祈りと、
二度と帰れぬお父さんの想い。もう一度、見つめ直してみませんか。
“日本人のこころ”を。
絵本作家ときたひろしのお父さんへの千羽鶴に託す想い
大東亜戦争末期、生還を視野に入れない捨て身の攻撃で、圧倒的物量で迫りくるアメリカ軍を震いあがらせた「特攻作戦」。戦後は正当な評価を得ることなく、悲劇的な面のみが強調され、現在に至るまで、兵士たちの想いはほとんど伝えられていないような気がします。
平和を願い、よりよい世界を目指すなら、兵士たちが命を捨ててまで何を守り、何を伝えたかったのかを考えるのは当然のこと。そこで私は、これまで絵本では全く扱われることのなかった「特攻作戦」を題材に、絵本としてみなさまにお伝えしたいと考えました。
「お父さんへの千羽鶴」は、特攻隊員とその家族の「想い」に焦点を当てた、 これまでの戦争関連絵本にはないスタンスを持つ作品です。戦争という大きな問題についての解釈は様々ですが、拙著が、当時の兵士たちの真の願いは何だったのか日本や世界はその思いに答えているかを、考えるきっかけになれば幸いです。

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| 題名 | :お父さんへの千羽鶴 |
|---|---|
| 絵と文 | :ときたひろし |
| 発行 | :展転社(てんでんしゃ) |
絵本作品「お父さんへの千羽鶴」を読まれた方からのお便り
励ましのお便りありがとうございました。
いただいたお便りはご本人の了解を得た方をホームページに掲載しております
- 前川 麗子さま (女性・北海道)
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とても心に響くお話でした。私は戦争を経験したことのない世代です。だからこそ、戦争というのは、どれだけの犠牲があり、悲しみがあったのかしらなければならないと思っています。 色々な本を読んだり、現地へ行ってみたり、その当時の悲しみを 心をもって知っていこうと思っています。 いつも私の心の中に、今の時代の平和を築き上げるために亡くなられた方々の冥福を祈り、心から感謝し日々生きていこうと思っています。 ありがとうございました。
- 実吉 幸郎さま (男性・東京都)
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子供に読み聞かせるこのような本を探しておりました。とてもすばらしいです。今後も期待しております。
- 野村 利幸さま (男性・福井県)
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1.感動しました。目頭が熱くなりました。
2.昭和42年生まれのときたさんが、よくぞこれほどまでの絵本をかくことができたものだと感服しました。
飛行機も、敵艦も、人物も、実写的で素晴らしいものです。特にあとがき。 - 中島さま(男性・静岡県)
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絵本であって、絵本でない本である。大人でも感動の涙を禁じ得ない。青少年子女に読ませたい。早速、孫たちに読ませます今後もこのような本の出版を望みます。
- 坂井 暢夫さま(男性・関西)
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全国の小中学校の図書館に、この本を配布すること。
- 吉川 誠二さま(男性・兵庫県)
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特攻隊員を持つ家族の一員としての想いを代弁され、その気持ちが滲み出た作品であると思います。
先の大戦で戦死された英霊を、今でも家族でひっそりと、又、同期会の方々による慰霊祭が各地で今も続けられていますが、その殆どが高齢者で若人が見られないのが淋しく思います。次代に伝承・継承するための方策が重要であります。 毎年、靖国神社参拝は費用の面から継続できかねます。それが現状です。 - 佐々木 純子さま(女性・東京都)
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「多くの出版社が二の足を踏んだ」と、ときたさんがお書きになっているのを見て、やっぱり今の日本はそうか・・・と思いました。読んでいて涙が出ました。
私の父も戦争中パイロットで、特攻に行く前に終戦となり、戦後警察官になりました。それに私自身も絵を描きます。縁の深いときたさんが、素晴らしい作品を描いてくださって本当に嬉しいです。今は家のことで忙しく描く暇ありませんが、先の大戦を題材にした絵を描いたこともあるので、私もときたさんのようになりたいとはかない希望を抱いています。この本を出版された展転社には心より敬意を表します。 - 小柳 芳一さま(男性・東京都)
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読むたびに本当に心うたれる感動の本だと思いますし、本の絵がとても素晴らしいです。次回の出版が楽しみです。 出版希望「すねえもんの旗」です。その他、ときた先生の作品を心待ちにしております。
- 山田 マユミさま(女性・愛知県)
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名古屋の「もうひとつの戦争展」で子供がほしがりましたので買いましたが、暗い重いテーマかなと思いました。が、絵が透明感にあふれ、グッときました。多くの人に読んで欲しいと思いました。
- 三浦 正之さま(男性・京都府)
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拝啓、この度絵本を観て、改めて今、私たちが生かされているのは60年前、若くして亡くなられた英霊の方々のおかげだなぁと感謝しております。
命令だったとはいえ、死にたくないのに、心の葛藤をし、なんとか自分を納得させ亡くなられた方々、本当に苦しかったろうと思います。
そして、ときたひろし氏のような、心の清らかな警察官が、もっと世に出られるよう願います。ときた氏、展転社御中、ますますのご活躍、お祈り致します。ありがとうございました。 - 北村さま(女性・東京都)
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靖国神社のみたま祭りでチラシをもらい知ったのですが、こういう絵本は今までにないと思い求めました。価格が高かったし、私の想像とちょっと違い、ものたりなさも感じたのですが、絵本としては美しい描き方かも知れませんし、これがきっかけでもっと知りたいという風につながっていけばいいのかもしれません。
- 檜垣 卓雄さま(男性・愛媛県)
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家には小学一年と幼稚園の子供がいます。小さい子供が観ている絵本を見ると、その多くが多国籍的で、日本人の心を感じさせる絵本が少ないように思います。こういう日本人の心を描く絵本が多く出ることを願っていました。 あと、この絵本で一点だけ指摘させてください。本文にはふりがなをふってください。それ以外は、感動、感動の絵本でした。
- 西 博子さま(女性・東京都)
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私は62歳。戦争をしりません。私は母のお腹の中にいたのです。父母は下町に住んでいて、3月10日 東京大空襲で火の中を逃げ回ったそうです。母は子供三人をつれ、貯水池に入ったらしく、その時3月ですから水が冷たく、5歳の兄が心臓マヒで死にました。 私は母のお腹の中で守られましたが、
その時の様子を母から聴いておりました。特攻隊の話も聞きました。
この本に出会い、日本の戦争を知らない人たちが、なぜ今の幸せがあるのかを感謝できると良いと思います。
ありがとうございました。 - Nさま(女性・東京都)
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今日、Kさんとお会いしましたので「お父さんへの千羽鶴」の本お渡ししました。すごく喜んでいました。
先日、交通情報センターのKさんという方が直腸癌で入院中のお見舞いにもお持ちしました。
また、長崎ご出身の方で焼夷弾で間近に死と直面し皆が亡くなっていく中、奇跡的に助かった人にも差し上げました。私は、母と二人の生活になってから戦争体験を少しづつ聞くようになり、ずっと以前勤めていた会社の顧問が軍事飛行機製造の工場にいた時の話を聞いたり、知り合いのお母様がGHQの文書の翻訳をしていたが一切それに関して口を閉ざして亡くなったこと、従軍慰安婦のこと、
韓国の強制炭鉱労働者に対して知り合いのお母様が毎晩食料を運んだこと等・・
いつも何気なく聞いていた戦争体験。
帰れる見込みのない特攻隊を送り出した時の様子を笑って私に話した人は出世して大会社の役員になっていた現実...
今度Tさまにもお渡ししておきます。ありがとう。 - 0さま(男性・神奈川県)
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昨日、靖国神社に参拝させていただき、「お父さんへの千羽鶴」を拝見購入させていただき、早速、小学校1年生の息子に読み聞かせました。 とても素晴らしい絵本で、子どもに読んでいるうちに涙が出そうになりました。
未来の日本を背負う子ども達に向けた素晴らしいメッセージを残して下さり有り難うございました。
私は、皇宮護衛官として天皇陛下の御盾として日々勤務しておりますが、当時の兵隊さんが身を捨てて日本を護ってくださった心を後世に伝え、世界に羽ばたく日本人となれるように子どもの教育をしていきたいと思います。
これからも、忘れてはならない心の絵本の出版を楽しみにしています。頑張って下さい。 - クマさま(男性・東京都)
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新進の絵本作家、ときたひろし氏の、「9番目の戦車」に続く第二作が、この「お父さんへの千羽鶴」です。前作を靖国神社の遊就館売店で初めて手に取った時、私はひどく驚きました。
これほど真正面から、勇気、責任感、自己犠牲、敢闘精神、つまり大和魂というものをしっかりと見据え、しかも子供向けに、明朗にそれを謳い上げた賛歌が、果たして戦後、ただの一作でもあっただろうか・・・と。
この作品は、戦後、総懺悔を何時までも引き摺り続けることにより、自虐的な快感、独善的なカタルシスを得続けて来た惨めな時代の終焉を示唆している。
また、この作家の登場は、明るく朗らかな、元気で溌剌とした日本の次代を兆す曙光であると感じました 。
そして、固唾を飲んで待った第二作。本作も、全く期待を裏切りませんでした。まず、表紙に描かれた主人公、千羽鶴を掲げて微笑むお父さんの、透き通った美しい笑顔は、どうでしょう。
勇ましい日本海軍の第一種軍装。短剣を吊った凛々しい士官の出で立ちですが、まるで菩薩様のように優しく、柔和な笑顔です。そこには、何の気負いも悲愴さもありません。世俗の感情の一切を超越した、ただひたすらに優しい気持ちのみの結晶です。
そう、ときた氏が描いているのは、壮烈無比の肉弾攻撃の悲壮でもなければ、殉国の大義でもありません。
あくまでも澄明で、柔らかな、「祈り」なのです。
どうか、愛する家族を、美しい故郷の山河を、この一身に代えて護らせて下さい。そう願う祈り。
そしてまた一方で、大事なお父さんが、夫が、息子が、立派に戦って戦争を終わらせ、無事に還って来ますようにと願う、家族の祈り。その二つの祈りを結び着ける架け橋が、千羽の折鶴なのです。 還れない。
でも、必ず帰って来るんだよ。
祈りの鶴を掲げたお父さんは、そう微笑んでいるのです。何という美しい笑顔でしょうか。
――ときた氏の作風のひとつの特徴は、透明感です。人間の生死、愛国心、戦闘の苛烈さ、そういうものを真正面から採り上げながらも、ファナティックに感情を煽り立てる表現の一切がありません。ヒステリックな高揚も、悲嘆もありません。
ただ、戦争という、避けて通れない人間の業に対する染々とした哀しみが、どこか淡いその色使いに、顕かに表れているのです。
更に、粛々とその宿業を受け止め、また当たり前のように悲劇に挑んでゆく、勇ましくも潔い日本人の気高い生き様が、柔らかく、温かなタッチによる、哀調を帯びた爽やかさでもって、鮮やかに描き出されています。
家族が、一枚一枚にその祈りを書き込み、願いを一心に籠めて丹精した折鶴。私たちの祖国日本の、美しい国鳥を模った、千羽の紙の鶴。 お父さんは、その鶴たちと共に、還らぬ機に乗り込みます。
折れそうな翼を支え、尽きそうな発動機の力を支え、お父さんの、何とかして祖国を、家族を護らせ給えという必死の祈りを乗せて、千羽の鶴が飛びます。 そして、機は還らなかったのでしょう。
鶴を折った祈りも、鶴に託した祈りも、その鶴が千余りの数あった如く、千余万余のお父さんを、私たちの日本へ連れて帰って来て呉れたに相違ありません。
また、その沢山のお父さんは、今もこの日本を見守って呉れているに違いありません。ときた氏の作品を通じ、そのことに想いを致す時、熱い感謝の涙が、滂沱と頬を伝うのは、果たして私だけでしょうか。 - 豊田さま(男性・静岡県)
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本日「お父さんへの千羽鶴」が届きました。迅速なご対応、誠に有難う御座います。
こんなに早く手に入れることが出来て感激です。
Web版を購入後幾度となく読んでいましたが、改めて紙の絵本を手にしてみますと、手で感じる質感といい、電子データではなく「紙の本」としてこの作品を読むことが出来たこと、ホントによかったなと感じております。
やはり、紙の本の方が絵本の手作り感が読む側によく伝わる様に思います。
「9番目の戦車」に続き、良作にめぐり会えたことを嬉しく思います。
現代の日本人が目をふさぎがちな歴史の中で忘れかけられている「大切なこころもち」についての作品を、これからも是非作り続けて頂けたらなと思います。 - 振角さま(男性・滋賀県)
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先ほど絵本が届き、早速拝読させていただきました。
私は、歴史が好きなのですが、それとは別に特攻というものを昔から調べてきました。おそらくライフワークのテーマとして調べ続けると思いますが、今回、この絵本を購入したのもその一環でした。
実家が広島県ということもあり、戦争への思いは強いものがあるのですが、昨今のマスコミや世論というものに対しては、反戦・主戦いずれに対してもいろいろな意味で、極端すぎる・・・といいますか、当事者の思いを都合のよいように歪曲して宣伝材料に使っているのではないかという疑念を強く思ってました。私は何があったのかを忘れないこと、語り続けることが一番大事なのではないかと思うのです。そうした中、先生の絵本は特攻という重いテーマを、静かに、純粋に、もちろん重さも含めて伝わるものがあると感じました。悲しいお話ですが、心なのか絵なのか、その両方なのか、美しさも感じました。静かな思い、そして私が最も共感したのは、最後の部分「お父さんはあの時から歳をとっていませんが・・・みんなを見守っているのですよ。」と、おとがきに書かれた内容でした。決して忘れてはいけないことですよね。
この絵本がたくさんの人々に伝えられること、先生がこれからもよい作品を生み出されることを切に願います。では・・ - 惟住浩太郎さま(男性・東京都)
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特攻隊員の方々の本当の気持ちは当事者しかわからないとは思います。しかしながら、私たちは少しでも多くのことを知ること、そしてそれについて考え、話しうあうことが必要だと思います。私には、長男3歳と次男(先日うまれたばかり)がおります。今は無理でしょうが、いずれそういう話しができればと思っております。現段階では妻とアツクその話しをしたいと思っています。
教育の問題が叫ばれていますが、私の個人的な意見としては、お父さんがもっともっと子供に関心をもつべきだと思います。すごーく小さなことでもいいから積極的に子供と交わる時間をもつべきです。一番に悪いのは無関心!! たとえばこういうCDを一緒にみて、子供さんと話し合ってみるとか・・・・。奥さんともするべきですよね。
我々がこうやって生活できるのも、私たちのおじいちゃん、おばあちゃん、そしてご先祖さんがいてくれたから・・・という感謝の気持ちを持っている人が本当に少ない。
知るべきことを知らないからなのでしょが・・・そのためにももっと、親子のそしてその家族と関わりあいをもつ家族とどんどんそういう話しができる環境を私のような普通のサリーマンのお父さんがすべきなんでしょうねーーー最近、強く思います。。 まずは、自ら積極的なる変化の創造を!! とりとめの無い文章ですみません。 - Sさま(男性・京都府)
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戦争を知らない私達。こういった本やビデオ、またテレビで学習をし、戦争の悲惨さを子ども達、次の世代に語り継いでいきたい。
日本で唯一の地上戦となった沖縄。その学習を子ども達と一緒に学習しました。この、千羽鶴を見て当時の若者が命まで捨てて何を守り、伝えたかったのか。学習していきたいと思います。 - みんちゅうさま(海外在住)
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千羽鶴ダウンロード版を見させて頂きました。 4歳の息子と一緒に見たのですが、思わず泣いてしまいました。 自分も年を重ね、いつの間にか特攻隊員の方々の年齢 を超えてしまいました。
よく、自分が同じ状況に立ったらどうだろうと考える事があります。
自分の家族のために命を投げ出す事が出来るのかと。
私は現在海外で暮しておりますが、日本から伝わるニュースは暗い話題ばかりです。
日本のために、愛する家族のために、命を捧げた特攻隊員の方々はどう思っているのでしょうか。
当然、息子がこの話を理解するようになるのはまだ先の事だと思います。
いつの日か、今の日本があるのはともえちゃんのお父さんのような人達の思いがあったからだと伝えたいと 思います。 - 中代さま(30代男性・埼玉県)
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読ませていただきました。
特攻については昔から国内外の著作を多く読んで、色々な視点があることを知りました。
最左翼の意見では「集団で自殺攻撃を組織するなど狂気の沙汰」とありますし、最右翼の意見では「国を愛する最も尊い行為」と言う人もいます。でも私から言わせてもらうと、それらはどうしても「第三者」の意見でしかないように思えるのです。例えば家が水害で水没しかかって、子供がまだ中に閉じこめられているとき、自分の周りに手桶しかなかったら、助けられるかどうかは考えずに、まずその手桶で水を掻き出すでしょう。家が紅蓮の炎に包まれているときに、バケツの水しかなくてもきっと結果を考えずにとにかく水をかけるでしょう。これこそが第三者でない視点だと思うのです。
帝国陸海軍の特攻隊の方々もただ絶望的な状況で、敵の侵攻を1秒でも遅らせることができればということだけを願って散っていったのだと思います。多くの人は平和が長く続くと国家の力を以てしてもどうにもならない、ということがなかなか理解できないのではないでしょうか。ともすれば人は国家が永遠であると錯覚しがちですが、場合によっては国家などと言うものは人の寿命よりも短いことだってあり得ることを覚えておく必要があるでしょう。
私は武芸者として生涯ただ一度、絶対に避けてはならないという状況を想定しています。それは「必ず負けると分かっていても、死ぬのが確実に決まっていても全身全霊を賭して戦わねばならない」時です。一生涯でそんな劇的な場面に出会うことはないかも知れません。よほど日本が狂った方向に行かなければ、恐らく平和の内に私は死ねるでしょう。しかし、私は人生を終えるその瞬間まで、武芸者として、一家の主として、「どうあがいても、全く勝つ見込みがない、あらゆる面で絶望的な戦い」に対して、全身全霊を以て挑むことを覚悟し続けるでしょう。特攻隊の話を聞く度に、私はいつも、自分にも「どうあがいても、全く勝つ見込みがない、あらゆる面で絶望的な戦い」がいつか来るかもしれないと身を戒めています。実際にそんな状況を空想すると、情けないことに膝が震え涙が出てきそうになるぐらい怖いといつも感じていますが、戦うことで敵の侵攻がわずか1秒でも遅くなるなら喜んで戦うでしょう。武人として全うする、などキザなことはどうでもよいのです。一人の父親として子供達により善い可能性を持つ未来を残す為だけに戦いたいのです。
この「千羽鶴」はあくまで一人の「お父さん」が散っていく様を静かに描いたものです。「お父さん」は一家の主として収入をもたらすほかに、家庭のの道徳規範として誠実でなくてはなりません。でもこの「お父さん」は「ウソ」をつきました。「必ず帰るから、大丈夫だよ。」戦争で一番許し難いのは、一般市民にウソをつかせてしまうことです。戦争にはそういう異常さを人にもたらせてしまうことを、覚えておかなくてはなりません。そして、人事を尽して後、手をさしのべる存在があることを「千羽鶴」では教えてくれます。子供達には人智を遙かに凌駕した、この「存在」を胸に深く刻ませたいものです。もちろん私たちお父さんたちも、「千羽鶴」を読んで、土壇場では家族のために死ねる覚悟を確かめて欲しいと思います。
「千羽鶴」の「お父さん」はどこかの誰かのことではなく、私たち「お父さん」があるべき姿を思い出させてくれる、そんな絵本でした。 - まっしゅさま(30代男性・兵庫県)
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「千羽鶴」今日届きました。 子供に読み聞かせてたのですが、途中で泣けてしまい声にならず、子供に突っ込まれる有様でした。
素晴らしい作品を有難うございました。
お父さんへの千羽鶴のご注文はこちら
絵本作品「お父さんへの千羽鶴」は、
お近くの書店でお聞きになっていただくか、
右のamazon.co.jp(アマゾン)の通信販売でご購入いただけます。
| 題名: | お父さんへの千羽鶴 |
|---|---|
| 絵と文: | ときたひろし |
| 発行: | お展転社(てんでんしゃ) |













